透析用水に求められるもの...
近年、透析装置、周辺機器、人工腎臓等が急速に進化し、過去には問題にならなかった透析液の水質が、治療成果に大きく影響する事がわかっております。
また、高齢化に伴ない長期の透析患者様が増加しており、生活の質(QOL:クオリティー・オブ・ライフ)の維持や向上のためにも、高度に清浄化された透析液が必要とされております。
近年の透析においては、ハイパフォーマンスダイアライザーの普及とともに「透析液清浄化」が必須となっております。すなわち「きれいな水を使った透析(透析液清浄化)は、治療予後が良い。」と言うことが、関連学会等でもはっきりしてきたからです。
透析液清浄化のポイントは・・・
- 前頁でも述べた通り、おおもと(RO水)から清浄な水を供給する。
- 透析液作製フローラインの適切な設計が必要。
- 屈曲部を可能なかぎり少なくする。
- デッドスペースをなくす。
- 配管の接続部における段差をなくす。(PVDF配管)
- 配管材料には内表面の滑らかなものを使用する。(PVDF配管)
- 液の流れが停滞しないように工夫する。
- 透析液調剤室(RO・セントラル・溶解装置)内の空気、室内の清浄化も必須。
- 落下菌対策(空気清浄機能HEPAフィルターの設置等)。
- RO水ライン・透析液ラインの適切な洗浄・消毒
- RO水ラインの定期的な消毒(薬液・熱水など)。
- 透析液ライン清浄化維持のための適切な洗浄剤の選択。
- 日々の点検及び管理。
- ET・生菌のモニタリングと分析。
- エンドトキシンカットフィルターの定期的な交換。
PVDF配管写真
PVDF配管イメージ
などがあげられます。
これらを達成するためには、高度な技術、経験、知識が必要とされます。弊社はそのご期待に十分貢献させて頂けるものと自負しております。